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システム紹介:クトゥルフ神話TRPG(Call of Cthulhu)

システム紹介 クトゥルフ神話TRPG

今回紹介するのは,クトゥルフ神話TRPGです.

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 TRPGを知らない方でも名前くらいなら聞いたことがあるのではないでしょうか?

TRPGのシステムの中ではダントツといっていい程の知名度を誇り,派生作品やリプレイ動画も非常に豊富です.

クトゥルフ神話TRPGからTRPGの世界に入ったという人も少なくないと思います.

(実際私も初めてプレイしたシステムはクトゥルフでした)

 

世界観:

クトゥルフ神話TRPGの舞台となるのは,剣や魔法のファンタジー世界ではなく,ごくありふれた普通の現代日本です.

平日は社会人が会社に行き,学生は学校へ行く.主婦が買い物に行き,警察官が街をパトロールしている.

そんなあなたが普段暮らしているのとさほど変わらない世界です.

しかし,そんな平和に見える日常も一皮剥けば狂気の世界が隠れています.

世界には,ほとんどの人が知らないだけで,様々なおぞましい魔術怪物邪神が存在しており,それらは確実に日常の裏に潜んでいる……

そんな世界がクトゥルフ神話TRPGの舞台となっています.

 

・概要:

クトゥルフ神話TRPGでは,プレイヤーは探索者と呼ばれる人となって冒険をします.

探索者とは,せいぜい常人に比べて専門的な技能を有しているだけの一般人に過ぎません.例えば,「医学部に通う普通の大学生」であったり,「警察署に勤務する普通の刑事」だったりします.

探索者は,ひょんなことからおぞましい事件に巻き込まれてしまうのです.

この世界には,読むだけで発狂してしまうような魔術書や醜悪な怪物,強大な力を持った邪神が存在しています.そのようなものに関わり,正気を削られながらもなんとか生還を目指す……といったホラーテイストのシステムになっています.

 

特徴:

プレイヤーの分身である探索者は,いくつかの技能を持っています.

例えば「鍵開け」「医学」,「拳銃」,中には「乗馬」などの技能をキャラクター作成時にいくつか取得します.

これらの技能は,その技能がどれくらい得意であるか,という基準として0~99の値表されます.

例として,ここに以下のような探索者Aがいるとします.

 

『探索者A:職業 探偵

技能:鍵開け60,交渉40,聞き耳50,忍び歩き80』

 

シナリオを進めていく中で,Aさんが鍵のかかった倉庫の中に入りたいとします.

その場合,鍵を開けるために「鍵開け」の技能を使用するわけです.

技能が成功するかどうかの判定には,1d100を振ります.

1d100とは,数字の1~100の目が出るサイコロを振って出た目に従う,ということです.

当然,100面ダイスなんてものは使ってられないので,ここでは10面ダイスを使用します.

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二つの10面ダイスを用意し,どちらが10の位でどちらが1の位を示すかを先に決めておきます.そしてダイスを振り,片方を10の位,もう片方を1の位とすることで1~100までの目を出すことができます.(00は100として扱う)

 

話が逸れましたが,Aさんが「鍵開け」で判定した結果,45の目が出たとします.

Aさんの「鍵開け」の技能は60であり,45よりも大きいので判定は成功.

Aさんは無事鍵を開けて倉庫の中を調べることができました.

 

このように,1d100の出目が使用した技能よりも低ければ判定は成功となります.

このように,探索者は,自らの持つ技能と知恵で危機を脱し,生還しなければなりません.

 

しかし,そう簡単にはいかないのがクトゥルフ神話TRPGです.

クトゥルフ神話TRPGの目玉でもある判定

SANチェックが存在しているからです.

探索者は,SAN値と呼ばれるポイントを持っています.

SAN値とは,探索者が現在どの程度正気を保っているかを示す値です.

あまりにも日常からかけ離れた狂気の世界…そのような世界を探索者は垣間見ていくことになります.

例えば,惨殺された親友のバラバラ死体を発見する狂信者のおぞましい日記を読むこの世のものとは思えない怪物に遭遇する

そのような出来事に遭遇するたび,探索者はSANチェックと呼ばれる判定をしなければいけません.その判定に失敗すれば,探索者はSAN値を失うことになります.

そして,一度に多くのSAN値を失うと探索者は一時的に発狂してしまいます.

叫びながら逃げまどったり茫然自失になってしばらく動けなくなったり,幼児退行したり…

(ちなみに,自分の探索者が発狂したときに,その発狂状態を自分で演じる「発狂ロールプレイ」はクトゥルフ神話TRPG醍醐味だったりします.)

発狂は大抵一時的なものですが,SAN値が0になってしまうとその探索者は永久発狂…つまりゲームオーバーというわけです.

 

プレイ感:

実は,クトゥルフ神話TRPGは,TRPGの中でもかなり特殊なものだったりします.

というのも,大前提として,クトゥルフ神話TRPGでは,怪物のとの戦闘は推奨されていません.

大抵の怪物は人間より強く,プレイヤーは殆ど戦う力を持たない探索者だからです.

鋭い爪や牙,飛行能力,強力な呪文…まともに探索者が戦おうとすれば,瞬く間に八つ裂きにされてしまいます.そもそも,怪物を見ただけで発狂する危険もあるため,基本勝負になりません.特に邪神と呼ばれる巨大な神々は一振りで地球を消滅させるほどの力を持っているようなのがウジャウジャいたりします.

もちろん拳銃や武道を用いて戦うことは不可能ではありませんが,極力直接戦うことは避け,他の打開策を探るのがクトゥルフ神話TRPGの基本となります.

 例えば,それらの怪物を退散させる呪文を探したり弱点となる道具を見つけたり

といった行動で状況を打開していくことになります.

また,舞台が現代日本であるため,探索者はあまりむちゃくちゃなことも出来ません.

窃盗や殺人などの罪を犯したことがバレれば当然警察に逮捕されたりします.

 

超人となってモンスターをバッタバッタとなぎ倒していくような内容が多いTRPGの中では異端な存在であると言えます.

なかなかグロテスクだったりホラーな描写も多く,実は割と人を選ぶシステムだったりします.

 

長短所:

長所…

・知名度が高い

→実は非常に重要です.TRPGである以上,複数人が集まってくれないとプレイできません.クトゥルフ神話TRPGなら,TRPGを知らない人でも興味がある人はたくさんいるので,プレイする人を集めやすいという利点があります.

食人鬼(グール)ニャルラトホテプダゴンなどの怪物や邪神たちは名前を聞いたことがある人も多いかと思います.

・ホラーな雰囲気や推理描写が好きな人にオススメ

クトゥルフ神話TRPGの,一歩間違えばすぐに死んだり発狂してしまうような独特の緊張感と雰囲気は他にはなかなかないものです.このようなものが好きな人にはぴったりなシステムだと思います.

他のTRPGにはなかなか無い,推理で状況を打開したりするようなものが好きな人にもオススメです.

 

短所…

・あまり派手な戦闘はできない

上でも述べた通り,怪物とのド派手なバトルを期待する人には余り合わないかもしれません.基本的に探索者は怪物との戦闘を出来る限り避けて打開策を見つけていくことになります.

・ホラーな雰囲気やグロテスクな描写が苦手な人には余りオススメ出来ない

→長所でも書いたような雰囲気は,逆に苦手な人もいます.いつ怪物に襲われるかもしれない恐怖や発狂していく仲間たち,怪物によって無残にも惨殺されてしまった犠牲者たち…そのような描写が苦手な人は,止めておいたほうが無難だと思います.

・ルールブックが高い

TRPGを遊ぶのに必須となるルールブック,当然クトゥルフ神話TRPGにも専用のルールブックが必要となります.

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一般的なTRPGのルールブックの値段は1000円弱,高いもので3000円程ですが,クトゥルフ神話TRPGのルールブックは6000円強もします.

た…高い……

必ずしも全員が一冊ずつ持つ必要はなく,ゲームマスターが1冊持っていれば十分なのですが,それでもなかなかパッと出せるような値段ではないと思います.

 

まとめ:

クトゥルフ神話TRPGは,その圧倒的知名度とは裏腹に割と人を選ぶシステムでもあります.しかし,好きな人はとことん好きだし,このクトゥルフ神話TRPGからTRPGの世界にハマっていったという人はとても多いと思います.

今まで一度もTRPGをプレイしたことがないという人も,思い切ってプレイしてみてはいかがでしょうか?